監督:ケネス・ブラナー
出演:マイケル・ケイン
ジュード・ロウ
楽しみにしていた映画「SLEUTH」。
舞台で以前観た事があったので、映像化されることにものすごく興味がありました。
ましてや出演がジュード・ロウときちゃ〜もう観ないわけにはいきません!
−こんなストーリーだったっけ?
−観終わってからの率直な感想。
しかし、カメラワークというかスクリーン割りというんですか?
こういう撮り方(見せ方)があるんだなぁ〜と、ちょっと感心してしまいました。
これはね、言葉では上手く説明できないので、実際に映画館へ足を運んでご自分の目で確認をしてみて下さい。舞台出身の監督―ケネス・ブラナーだからこその映像っていうことでしょうか。
マイロ・ティンドル(ジュード・ロウ)はある日、恋人マギーの夫で著名な推理作家アンドリュー・ワイク(マイケル・ケイン)の元を訪れます。
−マギーと離婚してください。
そう切り出したマイロですが、なかなか話の本題に入ろうとしないアンドリューにのらりくらりはぐらかされてしまいます。
−変わった名前だが…。
−父がイタリア人です。イタリア語では『ティンドリーニ』です。
−仕事は?
−俳優です。今は失業中ですが。
もう既に自分にはない「若さ」−女性だけでなく、男性をも惹きつけてしまうような−と「勢い」を持つ目の前の若者・マイロに嫉妬したアンドリュー。
−このまま黙ってマギーとの離婚に同意することはない…。
−男の嫉妬。
−君は贅沢三昧のマギーを満足させることができるのか?
アンドリューはマイロにある『提案』をします。
−君に高価な宝石を盗んで欲しいんだ。
強盗の真似事なんかできるか。
盗みをさせて俺を警察に売り渡すつもりなんだろう。
−そんな上手い話があるかと初めは断ったマイロでしたが、アンドリューの的確なストーリーを聞いているうちに、自分にとってもマイナスになる話でないと確信したマイロはアンドリューの申し出を受けることに。
−君はまず外にあるはしごを使って屋敷の中に忍び込んで欲しい。
そして、屋敷の屋上から天窓を破って侵入する。あとは天井に仕掛けてあるはしごを私がリモコン操作で出しておく。中に入った君は2階にある金庫の中に入っている100万ポンドはするネックレスとイアリング、ブレスレットを奪い海外へ売り飛ばすんだ。君はその宝石でマギーに贅沢をさせられるだけのお金を手にすることができるし、私には宝石に掛けていた保険が入ってくる。―実は私も金が必要なんだ。
マギーに対しても未練はないような口ぶりのアンドリューの言葉をすっかり信じたマイロ。
そして綿密に練られた計画はすぐさま実行へと移されました。
はしごをかけ−
塀を乗り越え−
屋上から天窓へ−
天窓のガラスを叩き割り−
下ろしてもらえるはずのはしごが無いっ!!!!!
−おい!ふざけるな!
−おや、おかしいな。リモコンが壊れたのかな?
本気とも冗談ともつかないアンドリューの態度に堪忍袋の尾が切れたマイロ。
そして2階の金庫へと向かい、扉を開けるマイロ。
金庫を開けるには暗証番号がいる。―銃を手にアンドリューはマイロに指示を出し始めます。
−強盗に銃を突きつけられた家主が暗証番号を入力する。
家主役になったマイロは、アンドリューに言われるがまま金庫を開け、その中に眠る宝石の輝きに目を奪われます。
宝石を手にしたマイロに放ったアンドリューの一言。
−宝石も妻も、君に渡すと思ったのか?
自分の置かれた立場に気付いたマイロは慌て始めます。
命乞いをするマイロにアンドリューは銃の引き金を引きます。
−倒れて動かないマイロ。