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ぱちゃぽの film review

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ラスト、コーション -LUST, CAUTION-
監督:アン・リー
出演:トニー・レオン
   タン・ウェイ
   ジョアン・チェン
   ワン・リーホン
原題:色|戒



この映画でまず思うのは、新鋭女優タン・ウェイの体当たり演技。
(アタシは韓国映画「スカーレット・レター」のイ・ウンジュを思い出してしまいました。彼女もこの映画での体当たりの演技が話題に)
トニー・レオン主演と言われているけれど、(トニー・レオンへの贔屓目があったとしても)この映画はタン・ウェイ主演の映画だと思う。この映画がスクリーンデビュー作とはとても思えない思い切りのいい演技。

1942年、日本占領下の上海。
昼間から麻雀を楽しむ4人の婦人たち。
リーダー的存在のイー夫人(ジョアン・チェン→リチャード・ギア、ウィノナ・ライダー主演「オータム・イン・ニューヨーク」の監督)、マー夫人、リャン夫人、そして若く美しいマイ夫人(タン・ウェイ)。
他愛ない話で盛り上がっていたところにイーが帰宅します。
すると間もなくマイ夫人が急用を思い出したからと席を立ち、イー邸を出ます。

足早に街のカフェへと入ったマイ夫人はコーヒーを注文、電話をかけさせて欲しいとウエイターへ申し出ます。
受話器を上げる夫人−しかし数回呼び鈴を鳴らしたところで電話を切ってしまいます。
訝しげに見る店の男に「間違えてしまったみたい」と微笑み、もう一度受話器を上げます。
「2番目の兄さん?みんな元気?」
話を終え、受話器を置いた夫人は再び席へと戻ります。

−4年前の自分を思い出していました。

1938年。
中国本土から日本軍による侵攻から逃れるために、香港に集団移住した女子学生ワン・チアチー(タン・ウェイ)。香港大学へ編入したワンは、親友ライ・シュウチンとともに抗日運動家の学生クァン(ワン・リーホン)に誘われ愛国劇団へ入団することに。
−ゆるぎない信念を持つクァンに想いを寄せ始めたワンは、瞬く間にクァンの唱える愛国思想に引き込まれて行きました。

当時日本の傀儡政府のトップ・イー(トニー・レオン)の暗殺を考えていたクァンは、イーの元で働いている知り合いツァオと再会し、イー暗殺を実行すべく劇団員たちへ暗殺計画を話します。
(※傀儡<かいらい>=あやつり人形。転じて人の手先となってその意のままに動くもののことをいう)

クァンの計画に賛同した5人−ワン、ライ、オウヤン、リャン、ホァンは夏休みを利用して、共同生活をしながらその計画を実行すべく動き出しました。
−6人それぞれが、自分に与えられた"役"を完璧に演じきらなければなりませんでした。

ワンは"マイ夫人"としてイー夫人へ近づくことに成功し、麻雀仲間としてイー邸へ出入するようになります。
そして本命イーを誘惑すべくチャンスを待ち続け、ついにその時がやって来ます。
−スーツを新調したいの。どこかいいところご存じないかしら。
イー夫人の申し出にワンがとある仕立て屋を紹介します。
ところが仕立て屋へ行く当日イー夫人が同行できず、ワンとイーは2人きりで行くことになったのです。

イーの仕立てが終わり、ワンは自分の新調したチャイナドレスをその場で試着し、イーの前に立ちます。
−もう少しだ。
イーの、自分を見る目の変化を感じ取ったワンは、レパルス・ベイでの食事の後自宅まで送ってくれたイーを部屋に入るよう促します。
しかし用心深いイーは玄関先までワンを送ると、そのまま帰ってしまいました。

−そのころ部屋の中ではクァンらそれぞれが武器を手に、イーとともに帰宅するワンを待ち構えていました。

−この次イーは間違いなく「自分」を求めてくる。そう確信したワンは、すべてを投げ出す決心をします。
まだ「経験」のないワンは、唯一女性経験のある仲間・リャンと初めての経験をし、来るべきその「時」を待っていました。

チャンスはあっけなく通り過ぎてしまいました。−イーが出世し、急遽中国・上海へと戻ることになってしまったのです。
落胆の色を隠せないクァンたち。アジトを引き払うべく後片付けをしていた時、クァンたちの本来の目的を知ってしまったツァオがやってきます。
「お前ら、大学生だったのか」

生かしておけない。このままだと計画がバレてしまう−そう思ったクァンらは次々とツァオに飛び掛り、その大きな体を何度も何度も−刺し続けました。
−なかなか息絶えないツァオの息の根を止めたのはクァンでした。

惨殺の現場を目の当たりにしたワンは、アジトを飛び出して行きました。

−そして3年の月日が流れ−
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