監督:チョ・グンシク
出演:イ・ビョンホン、ス・エ
泣けちゃった…。
ありがちなストーリーで先も読めるんだけど、どうしてだか泣けてしまうんだなぁ〜。
正直、イ・ビョンホンってあんまり好きじゃなかったんだけど、以前深夜に放送されていた映画「純愛中毒」を観てから、少し好きになったんです。
60歳を超えた今も独身でいる元大学教授、ソギョン(イ・ビョンホン)。放送作家をしているスジンはそんな彼の元教え子で、プロデューサーに怒鳴りつけられた際に友人が口走ったひとことがきっかけでソギョンの元を訪れます。
「もう一度会いたい人はいますか?」そんなスジンの問いかけに、ソギョンの中に閉じ込められていた一人の女性―ソ・ジョンイン(ス・エ)の思い出が溢れ出てきました。
プロデューサーとスジンが訪れたのは、ソギョンが大学時代にボランティア活動をしていたという小さな村・スネリ。
ジョンインが働いていたという図書館を探していたスジンたちは、ある老人からジョンインは男と駆け落ちをした−ということを聞かされます。
1960年代後半、若者達の政治活動が活発だった時代―。
ある夏。
ソギョンは農村でボランティア活動をするためにソウルからこのスネリへと仲間達をやって来ました。もともとボランティア活動に勤しむために参加したわけではなかったソギョンはサボることばかりを考える毎日。
その日、自転車でぶらぶら出かけたソギョンは古びた一軒家を見付けます。―空き家っぽいのに女性の歌声が聞こえてきたため、ソギョンは家の中へ足を踏み入れます。
そこにいたのはジョンインと言って、村の図書館で司書をしているひとでした。
洗濯物を干していたジョンインは、腰をふりふり下手な歌を気持ちよさそうに歌っていたのでした。
思わず噴き出してしまったソギョンに気づいたジョンインは、水をぶっかけてしまいます。
決して謝らないジョンインに腹をたてるソギョン。
−そんな最悪な出会い方をしたふたりだったけど、お互いに忘れられない出会いになるなんて夢にも思ってないわけで。
最悪な出会いをしたふたりだったけど、1冊の本「キョンアの花を折った男」がきっかけで少しずつその距離を縮めて行きました。
たくましく強く生きる美しいひと−ジョンイン。そんな彼女はなぜだか村の人たちとは疎ましく思われているようで…。
ジョンインへの想いを募らせるソギョンは、いつしかこの村を離れたくないと思うようになっていました。
ところが別れはある日突然やってきます。